ラオスのブアソーン首相の招きに応じて、29日から31日まで、中国の温家宝首相はラオスを訪問し、ビエンチャンで開かれるGMS・大メコン圏地域経済協力第3回首脳会議に出席します。これに先立って、訪問に同行する何亜非外務補佐官は記者会見で、「今回の訪問は温家宝首相の重要な周辺外交活動である。中国とラオスの関係の発展を全面的に推進し、中国とメコン圏諸国との友好関係及び、地域の協力強化にとって重要な意義がある」と述べました。
中国とラオスは山や川が繋がった隣国であり、長い伝統的な友情で結ばれています。ここ数年、両国関係は大きく発展し、ハイレベルの訪問が盛んになり、各分野における協力も著しい成果を上げました。何亜非外務補佐官は、「両国は温家宝首相の訪問を通じて、伝統的な友情と実務的な協力を強化し、友好協力関係が新たな進展を収めることを期待している」と述べました。
何亜非外務補佐官は、また、「今回の温家宝首相の訪問は4年ぶりのものであり、ラオスとの善隣友好関係の強化を非常に重視していることを物語っている。訪問の目的は、善隣友好、互恵協力を強化する精神に基づいて、各分野における両国関係の発展を推進させていくことにある」と述べました。
訪問期間中、温家宝首相は、ラオスのチュンマリー大統領、ブアソーン首相とそれぞれ会談します。会談では、各分野における協力の成果を振り返りながら、重点分野における協力の強化を提案し、共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交換します。また、温家宝首相とブアソーン首相は両国の経済技術協力協定や電子政務ビジネス協定などの調印式に出席します。
このほか、温家宝首相はまた、ビエンチャンで開かれるGMS・大メコン圏地域経済協力第3回首脳会議に出席することになっています。GMSは1992年に設立されました。アジア開発銀行が設立を呼びかけたもので、加盟国には、中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの6カ国があり、経済連携の強化、貧困撲滅、発展の促進を目指しています。今回の会議は連携を強め、競争力を強化することをテーマにしています。何亜非外務補佐官は、「会議では、温家宝首相はGMS の協力と今後の発展について中国の考えを全面的に表明し、インフラ施設や貿易輸送手続きの簡略化、衛生、人的資源の開発などについて一連の提案を行う」と述べました。
何亜非外務補佐官は、また、「中国政府はGMSへの協力を非常に重視し、これらの協力プロジェクトに積極的に参加し、大きく寄与した。中国は、特に南北経済回廊、メコン川航路の修復などの交通や、エネルギー、電気通信などの建設と援助に参加した」と述べました。
(翻訳:董)
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