中国の温家宝首相と中国を訪問中のブラウン英首相が18日午後、中国人民大学で中英両国の学術、企業、文化、スポーツなどの分野からの100人余りの代表者、及び北京市民と交流しました。その後、温家宝首相とブラウン首相は両国の卓球の親善試合を観戦しました。
この日の午後3時ごろ、温家宝首相とブラウン首相は共に、中国人民大学に到着しました。交流のテーマは「協力・発展・共栄ーグローバル化の背景の下にある中英のパートナー関係」です。参加者は40分余りにわたって、グローバル化に対応する中英協力、発展に対する考え方の合意点の強化、そして共栄という三大議題について検討しました。その際、温家宝首相は、「中英関係に触れた際、ブラウン首相は「中国の発展は、世界にとってチャンスであり、英中が各分野における協力を強化し、共にグローバル化に対応することを希望する」と述べました。
ブラウン首相は、「中国には、『めでたい雪が豊年のしるし』ということわざがある。昨日、北京は雪が降った。今後1年、英中関係は、そのことわざのように著しい成果を収め、両国の協力が自慢できる共栄世界の設立に貢献していくことを希望する」と語りました。
イギリスの学者は「中国脅威論」についてどう見ているかという質問を出しました。それに対して、温家宝首相は「現在、中国はある程度の成果を挙げたが、多くの問題に直面している。中国は、揺ぎ無く平和発展の道を歩み、世界の平和安定を望んでいる。中国の発展は、いかなる国にも影響を与えず、いかなる国も干渉せず、いかなる国の脅威になることもない」と述べました。また、温家宝首相は、「中国の指導者と中国人民が最も考えているのは、いかにして時間をさき、自国の発展と経済の向上を促し、人民の物質と文化生活のレベルを向上させるかということだ。中国の指導者が毎日考えること、やること、言うことを見たら、ほかの国を脅かす必要がないことが分かる。私たちは自分のことで忙しいし、他人に挑戦する気もない。中国の発展は、中国人民の根本的利益、そして世界人民の根本的利益から出発したのである」と述べました。
交流が終わった後、首相らは中国人民大学の学生と一緒に中英卓球の親善試合を見ました。そして、試合の後、首相らは記念写真を取りました。ブラウン首相は「ロンドンは、北京に次いで次回のオリンピックを行う。イギリスはスポーツにおける中国との協力を強化していきたい」と述べました。また、ブラウン首相はユーモアな言い方で、「北京オリンピックの成功をお祈りする。私は北京オリンピックの準備活動が完璧で、非常に成功したことが分かった。中国のアスリートがさらに多くのメダルを獲得すると共に、一部のメダルをイギリスのアスリートに残してくれることを希望する」と語りました。
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