中国人民銀行が19日発表した「2007年国際金融市場報告」によると、激化する金融市場の変動が今後、米国や世界全体の経済成長に深刻な影響を与えることが予想される。世界の発展のアンバランス、原油価格の高騰、貿易保護主義の台頭なども、世界の経済成長や国際金融市場の運営に影響を与える主な潜在的リスクだ。2008年には世界の経済成長は一層鈍化し、先進国の成長率が大幅に低下するとともに、国際金融市場の変動もさらに激化するとみられる。米ドルレートが一層下落するが、年末頃には回復する見込み。純金価格はより一層力強く上昇する。国際原油価格は高止まりするが、さらなる大幅上昇の可能性は低い。
「報告」によると、2007年には中国の債券、株式、純金、先物取引などの市場規模が世界全体に占める割合が軒並み上昇した。07年末現在、上海証券取引所の時価総額は3兆6943億4800万ドルで、前年比302.7%増加し、時価総額の増加率で世界一だった。深セン証券取引所の時価総額は7845億1900万元で、同244.2%増加し、増加率は世界2位だった。上海市場の取引高(投資ファンド含む)は4兆700億7200万ドルで世界7位(06年は15位)、深センは2兆1024億4400万ドルで世界11位(06年は19位)。年末時点で、上海総合指数の上昇率は96.7%、深セン成分指数は162.8%に達し、世界の主要株価指数のうちで中国の主要指数の増加率が最も大きかった。
「人民網日本語版」
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