2日、リビア通信社の報道によりますと、リビアの指導者カダフィ大佐は2日夜、チャドの反政府武装勢力の指導者の一人、ムハメド・ヌリ氏と電話会談を行ったことがわかりました。仲介の結果、ヌリ氏はチャドで停戦を実現し、去年10月政府と反政府武装勢力が調印した和平協議の実施について交渉を行うことに同意したということです。
2日夜、カダフィ大佐はチャドの情勢について、チャドのデビ大統領、コンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ大統領、ガボンのボンゴ大統領とそれぞれ電話会談を行いました。チャドのデビ大統領はその際「今も引き続き政府軍が事態をコントロールしている」と語りました。
閉幕したばかりのAU・アフリカ連合の第10回首脳会議では「コンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ大統領とリビアのカダフィ大佐がチャドの反政府武装勢力と政府軍の衝突の仲介に当たる」ことを決めました。アフリカ連合の会議は閉幕する前にコミュニケを発表し、チャドの反政府武装勢力が暴力で政権を奪おうとする行為を強く非難しました。AUの輪番議長に新しく当選したばかりのタンザニアのキクウェテ大統領は2日「チャド反政府武装勢力が政権を奪っても、AUはそれを認めない」ことを明らかにしました。
このほか、フランス外務省は2日、「ここ数日、チャドで発生した暴力事件を非難する。対話による安定の回復を呼びかける」とのプレスコミュニケを発表しました。
1月31日、チャドの反政府武装勢力は首都ヌジャメナに近づき、2日午前8時ごろ、ヌジャメナから東に20キロ離れたところで政府軍を襲撃し始め、双方は破壊兵器を大量に使いました。2日、双方はヌジャメナで衝突し、大統領府の一帯では、激しい銃砲の音が聞かれました。(02/03 翻訳:Yin)
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