大統領選を巡って混乱するケニアでは、現在、少なくとも480人以上が死亡し、25万人あまりが家を失っています。8日、多くの国際要人がケニアの政治危機を解決するため斡旋を行い、情勢は沈静化へ向かいつつあります。
8日、アフリカ四カ国の元大統領がケニアの首都ナイロビを訪れたのに続き、AU・アフリカ連合の輪番議長であるガーナのクフォー大統領もケニアを訪問しました。彼らは政治危機を解決する方法を探り出すため、ケニアのキバキ大統領と最大の野党「オレンジ民主運動」のオディンガ氏とそれぞれ会談しました。
また同日、アメリカ国務院の報道官は「ライス国務長官がキバキ大統領とオディンガ氏の意見の食い違いを解決するため、今、特使としてケニアを訪問しているフレーザー米国務次官補に、訪問期間を延長するよう伝えた」と話しました。
なお、キバキ大統領は同日午後、テレビやラジオを通じて全国民に向けた談話と合わせ、新内閣メンバーの半数近くを発表しました。発表された17人の閣僚のうち、「オレンジ民主運動」のメンバーはいませんでした。
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