国家質量監督検験検疫総局(質検総局)の李長江局長は27日の「国際食品安全ハイレベルフォーラム」閉会後の記者会見で、食品安全法の草案が先ごろ国務院での討議を経て全国人民代表大会常務委員会の審議に回されたと述べた。食品安全法草案は中国の現状に基づき食品安全の監督管理に対する具体的な措置と要求を提起するもので、生産地から食卓までの食品の安全を確保する。「新華網」が伝えた。
同法では企業を食品品質に対する第一の責任者だと明確に規定し、企業の食品品質に対する効果的な監督管理を強化することを求めている。同時に、各級政府は食品の安全に対する指導を強化し、各地の食品安全を確保するよう求めている。
また同法では、世論による監督を含めた食品の安全問題に対する社会的監督の強化も提起している。偽造品や不合格の食品を生産した企業の責任者に対する責任追及を行い、法的責任を厳しく追及することを明確に規定すると同時に、政府部門と関連の公務員による汚職や職務怠慢行為に対しても法的責任を追及するとしている。
10月31日に開催された国務院常務会議で「中華人民共和国食品安全法(草案)」が討議され、大筋で通過した。国家の食品衛生分野の基本法である食品安全法は中国の現行の食品衛生法を基盤として制定され、現在の食品安全監督管理における手薄な部分を補い、改善する上での重要な役割が期待される。(編集YH)「人民網日本語版」
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