国連安全保障理事会の5つの常任理事国とドイツの代表は2日、ロンドンでイランの核問題について会議を開き、交渉を通じてこの問題を解決する約束を改めて強調すると共に、6ヵ国が去年6月に出した解決案を受け入れるようイランに呼びかけました。
会議の後、イギリス外務省は声明を発表し、その中で「6ヵ国は、IAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長が次回の理事会会議までにイラン核問題に関する報告を提出することを希望すると共に、EU・欧州連合のソラナ共通外交・安全保障上級代表が引き続きイランの首席代表と交渉していくよう求める。もし、ソラナ上級代表とエルバラダイ事務局長が11月に出す報告で、関係各方面の努力が積極的な成果を収めなければ、6ヵ国は安保理に三つ目のイランに対する制裁決議草案を提出することに同意した」としています。
また、同じこの日、アメリカ海軍は湾岸とその近くの水域で軍事演習を行っています。演習には、空母1隻と水陸両用攻撃艦2隻、及びアメリカの海軍、空軍、海兵隊、医療チームが参加しています。このほか、イギリス国防省は「来年の春イギリス海軍は、1隻の空母を含む艦隊を湾岸地区へ派遣する」と明らかにしました。
なお、別の報道によりますと、イラン革命防衛隊はこの日、アメリカがイランに対して行った制裁措置は「怒りにまかせて決めたものだ」と非難しました。一方、この前日アメリカの30人の上院議員が連名でブッシュ大統領に手紙を出し、「ブッシュ大統領にはイランに軍事行動を発動する権利がない」と指摘しました。(翻訳:katsu)
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