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メルケル首相は、インド訪問で何を語るか
   2007-10-29 16:07:40    cri





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 ドイツのメルケル首相が29日から4日間にわたるインドへの訪問を始めました。これは、メルケル首相が首相に就任して以来、初めてのインド訪問です。世論によりますと、メルケル首相のインド訪問の目的は、ドイツとインドの経済関係を強化し、経済協力のレベルを高め、科学技術や貿易、投資などの分野での交流と協力を促すことにあります。

 ここ数年、インドは、経済が急速に成長するとともに、ドイツとの経済関係を強化しています。これまでの3年間で、インドとドイツの貿易額は倍増し、140億ドルに達しています。1991年から2007年6月までのドイツのインドでの投資額は19億ドルとなり、ドイツはインドにとって、第7の投資国となっています。ドイツはヨーロッパ第一の工業国として、インドが求める資金と技術を持っています。その一方、インドの市場は、成長が速く、まだ、完全に開放されていないので、ドイツの企業は注目しています。

 メルケル首相の訪問団には、ドイツ商工界の責任者も参加しています。たとえば、ルフトハンザ・ドイツ航空、シーメンス社などの多国籍企業の重役も同行しています。訪問期間中、ビジネスフォーラムが開催され、両国の企業の責任者が参加し、双方の経済協力や投資の強化などが討議されます。

 科学技術面での協力を強化することは、メルケル首相のインド訪問の重要な内容です。双方は、「科学特急」と名づけた科学技術のプロモーション活動を行います。「科学特急」と名づけられた列車が、これから7ヶ月間、インドの57の都市を回り、ドイツの最先端技術の展示を行います。メルケル首相は、インド訪問中、貿易、科学技術、エネルギー、国防などの分野で、インドと協力合意文書に調印するということです。

 経済協力のほか、ドイツとインドの政治的な連携と戦略協力関係を強め、アジアで、ドイツの戦略的な空間を作ることは、メルケル首相のもう一つの重要な目的です。両国の首相は、両国間の問題、地域問題、そして国際問題について意見交換を行います。

 インドを訪問する前、メルケル首相はベルリンで「安定したアジアは、世界経済の発展にとって重要だ。インドと中国を含むアジア諸国は、ドイツなどのヨーロッパ諸国とともに、地域紛争を解決する責任を担うべきだ」と述べたうえで、「賃金水準と知的財産権の保護を含む共同の価値観に立って、インドやそのほかのアジア諸国との関係を強めていきたい」と語りました。

 メルケル首相のインド訪問について、アナリストは、次のように指摘しています。ドイツは、自国の国際戦略におけるアジアの地位を重視し始め、外交において、アジアを重要な基礎と見なしているほか、一方で、ドイツは、インドが地域や国際社会での影響力を拡大していることに気づき、アジアにおけるドイツの戦略空間を広げ、アジアでドイツの影響力を強めようとしているものとみています。(翻訳:任春生)

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