トルコ政府軍と反政府のクルド系武装組織「クルド労働者党」との衝突が21日、再びエスカレートしました。トルコのギュル大統領はこの日の夜、テロ取締り緊急会議を開きました。会議後に発表された声明は「イラクの領土保全を尊重するが、テロ組織に便宜を提供するいかなる行為も許さない」と強調しました。
報道によりますと、国土安全部隊はこの日の未明、トルコ南東部ハッカリ県のイラク国境付近で軍事活動を行い、クルド労働者党の23人を射殺しており、トルコ軍には27人の死傷者がいます。
イラククルド自治区政府はイラクから出て行くようクルド労働者党に呼びかけましたが、イラクのタラバニ大統領はクルド労働者党の指導者をトルコに渡すことは拒否しました。イラクの高官は「トルコ軍がイラクの北部に入ったら、この地区情勢がさらに悪化し、複雑になる」と警告しました。
なお、この日、トルコのアリ・ババジャン外相はサウジアラビアに到着し、中東6ヵ国の歴訪を続けています。(翻訳:katsu)
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