トルコ議会がこのほど政府による動議を採択し、安全部隊を派遣して、イラク北部に進出するトルコのクルド系武装勢力「クルド労働者党」に対する越境攻撃を実施する権利を政府に与えました。

　これに対し、19日、国連のパン・ギムン事務総長は声明を発表し、この動議に注目し、関係各方面が抑制を保つよう呼びかけた上、イラクとあらゆる問題について討議したいというトルコ外相の示した態度を歓迎しました。

　一方、イラククルド自治区の指導者バルザ二弁公室は声明を発表し、如何なる人も、その管轄区内でトルコのクルド労働者党武装勢力に対して軍事攻撃を行ってはならず、如何なる理由で起こる攻撃に対しても抵抗する準備を整えたと強調しました。

　EU ・欧州委員会のバローゾ委員長はリスボンで、「EU はトルコが外交手段を通じてクルド労働者党武装勢力との紛争を解決するよう」希望しました。(翻訳：董燕華)