トルコ議会は17日、イラク北部に展開しているクルド人武装勢力を掃蕩するため、軍による越境攻撃の実施という政府の議案を承認しましたが、国際社会はこれに対し異なる反応を示しています。
イラクのタラバニ大統領はこの日、越境攻撃をやめるようトルコに呼びかけました。タラバニ大統領は、「今の辺境危機を解決するため、イラクはトルコと協力し、協定を結ぶつもりだ」と述べました。また、イラクのマリキ首相はトルコのエルドアン首相と電話会談を行い、イラクは、クルド人武装勢力がイラク領土を利用してのトルコ国内の目標に対する攻撃を防止すると述べました。
イラクのクルド人自治区政府もこの日声明を発表し、トルコ側のこの決定に遺憾の意を表し、「これは地域の安定を破壊するものだ」と非難しています。
また、アメリカのブッシュ大統領は、越境攻撃をやめるよう呼びかけた上で「越境攻撃はトルコにとって利益にならない」と述べました。(翻訳:玉華)
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