イラク内政省のハラーフ報道官は16日、14日夜にイラク北部で起きた同時自爆テロによる死者は少なくとも400人に達し、その数がさらに増える可能性があることを明らかにしました。
これは2003年イラク戦争が始まってから最悪の惨事となりました。
事件発生後、イラク政府の関係者は、これはクルド人系の少数宗派ヤジディを標的にしたテロだと指摘しました。またイラク駐留のアメリカ軍も、「イラクの国際テロ組織アルカイダのメンバーによる犯行だ」と非難しました。
国連安全保障理事会は16日声明を発表し、「この自爆テロに強い衝撃と憤りを覚える。イラクの関係各方面がただちに衝突を終結させ、対話で和解を実現するとともに、幅広い政治参加を通じて国家の団結と平和、安全、安定を実現するよう」呼びかけました。
EU・欧州連合の輪番議長国のポルトガルも16日、EUを代表してコミュニケを発表し、この自爆テロを強く非難した上で、イラクの各宗派が引き続き和平と発展の道を歩むよう呼びかけました。(翻訳:KH)
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