ここ数年、中国ではインターネット産業が急速に発展し、去年末現在、国内のネットユーザーとウェブサイトはそれぞれ1億4000万と80万を超えており、ネット分野の著作権と版権の保護活動は内外から注目されています。
国家版権局の柳彬傑局長はこのほど、「関連活動を強化し、ネット分野の版権の保護レベルを向上させ、ネット産業の健全な発展を推進していく。版権の保護における法の執行を強化し、ネット上の版権侵害行為と海賊行為を取り締まり、版権仲介サービスを整備していく」と述べました。
ところで、2001年から中国は著作権に関する法律に修正を加え、去年から、「情報ネット伝播権保護条例」を実施し、ネット上の版権侵害行為と海賊行為に対する取締りを強化しています。
そして2005年と去年の取締りで摘発されたネット上の版権侵害件数は600件を超え、およそ300社のウェブサイトが閉鎖されました。
先月9日、WIPO・世界知的所有権機関の「著作権条約(WCT)」と「演奏上演条約(WPPT)」が中国で正式に効力を発しましたが、これについて、国家版権局の閻暁宏副局長は「世界知的所有権機関の『著作権条約』と『演奏上演条約』に中国が加入したことは、中国のネット分野の著作権侵害行為と海賊行為への取締りに役立ち、中国政府による約束の履行と知的財産権保護の決意を国際社会に強く示した」と語りました。
閻暁宏副局長はまた、「WIPOの『著作権条約』と『演奏上演条約』への加入は中国政府の前向きで慎重な選択であり、知的財産権を保護していくという決意が示され、インターネット産業の急速な発展とネット運営の規範化における重要な措置として、内外の著作権と版権の交流を促している」と語りました。
また、世界知的所有権機関のマイケル・ケプリンガー副事務局長は、「ここ数年来の中国の版権の保護レベルのアップに驚いた。中国はハイレベルの法律を制定し、その執行で多くの実践を経験してきた。ネット分野の著作権と版権の保護で中国はリードしている。世界最多のネットユーザーを有するということを前提にすれば、中国が著作権と版権保護で払った努力は高く評価されるべきだ」と評価しています。
そして国家版権局は、ネット上の海賊行為を監視するプラットホームを構築し、関連のデジタル保護技術も開発しており、更に国際協力も拡大していくと発表しているのです。
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