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中国音楽界、著作権保護での関心が高まる
   2006-03-23 18:16:05    cri

 「フラワーズ」というバンドは中国の若者で人気のあるバンドですが、去年、このバンドは「シスァスァ」という曲をリリースして、絶大な人気を呼んでいました。しかし、この歌のメロディーは日本のパフィーというバンドの「K2GーキミにGO!」という歌を盗用したという情報が流れ、中国音楽界で大きな反響を引き起こしました。

 王小峰さんは、中国の有名な音楽評論家で、彼は個人ホームページで、「フラワーズ」の盗用行為を最初に暴露しました。彼はこのホームページで、フラワーズの盗用の疑いのあるほかの13曲も摘発しました。王小峰さんは、なぜこの不法行為を摘発したかについて、「去年の12月ごろ、インータネットで、『フラワーズ』というバンドが他人の歌を盗用したという情報を見た。それ以後、このバンドのリリースしたすべての曲を探して、整理しはじめた。個人のホームページで、「『シスァスァ』と日本の歌「K2GーキミにGO!」という文書を載せた。その後、その盗用の疑いのある歌のリストを全部載せた」と話しています。

 実際、中国では、欧米、日本や韓国の流行歌を崇めている歌手は歌を書く時に、外国の歌のメロディーや歌詞を模倣することがあります。しかし、これらの模倣行為が、あくまでもほんの少しだけで、フラワーズがメロディーを丸ごと盗用した行為はこれまでに出たことがありません。そのため、王さんは、このことを明らかにし、中国の流行歌業界に警告を出す意義があると考えています。王さんは、「こういうふうに歌手に警告すれば、彼らは歌を真面目に作るね。他人のものを盗んだら、いつか必ずばれるよ。いまのインターネットの社会では、すぐ見つかるものだね」と語りました。

 中国のマスコミもこの事件に注目して、大きく報道しました。殆どの報道は「フラワーズ」のこの不法行為を非難しました。中国流行歌業界はフラワーズが、2005年度のコンクール資格を取り消しました。3月16日、「フラワーズ」が所属するEMI社は謝罪し、「フラワーズ」の盗用行為を認め、日本のパフィーが所属するソニー社と交渉した後、それぞれ著作権の50%を分かち合うことになりました。

 この事件で、最も怒っている人はやはり「フラワーズ」のファンです。大学生の李さんは、「盗用行為は恥ずかしいことだよ。彼らに騙されたと感じており、オリジナルなバンドとして自分の作品を出さなければいけない」と話しました。

 この事件が暴露される前、中国の流行歌業界で、盗用事件が発生していましたが、今回のような反響には及びませんでした。この原因について、音楽界の専門家は、「これまで、中国人は知的所有権、特に映画や歌などの著作権を保護する意識が薄かった。一部を盗用しても大きな問題になるわけがないとしていた。これはある意味で盗用行為を励ました。しかし、ここ数年、音楽分野で著作権の意識が強くなるに連れて、中国でますます多くのミュージシャンは盗用行為をやめなければ、オリジナルな音楽づくりがなくなる。中国人の歌には、自分のオリジナリティがあるはずがない」としています。

著作権
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