湖南省農業庁の程海波庁長は11日午後に行われた状況報告会で、洞庭湖地区で先ごろ異常発生したヨシハタネズミは速やかな対応によって現在大部分が駆除され、ネズミの密集度は大幅に減少したと発表した。「新華網」が伝えた。
程海波庁長によると、ヨシハタネズミは洞庭湖地区の湖洲や湘江流域長沙区間江心洲に生息する、この地域の主要な害獣だ。毎年増水期になると湖畔や沿岸の22の市(県)の3747キロメートルに及ぶ堤防や、堤防に沿った約67万ヘクタール以上の農作物が被害を受けている。
程海波庁長は、前回ネズミが異常発生した2005年に比べると今年のネズミの密集度は一層高いものの、農作物に対する被害は小さいと述べている。6月末の異常発生以来、洞庭湖湖畔のネズミ対策の設備が整っていない一部地域と、3万ヘクタール余りの農作物が被害を受けただけにとどまった。
農業部と湖南省政府は洞庭湖地区のネズミの異常発生を重視して、合計90万元の資金をネズミ駆除のために拠出している。監視の強化や化学的方法による駆除、人工的な捕殺などによりヨシハタネズミは効果的に抑制されている。(編集YH)
写真:7月10日に捕獲されたヨシハタネズミ。
「人民網日本語版」により
|