G8・主要先進国と中国など新興経済国との対話会議に出席した中国の胡錦涛国家主席が8日、アメリカのブッシュ大統領と会見しました。
席上、胡錦涛主席は、中米関係の新たな進展と両国が重要な国際問題で幅広い協力を行ってきたことを高く評価した上で、両国関係を発展させるため五つの提案を行いました。
この五つの提案とは、戦略的な相互信頼を育成し続け、客観的、かつ公正に相手側の発展に対処し、相手側の戦略意図を正しく理解すること。台湾問題を適切に処理し、台湾海峡情勢の平和と安定、及び中米間の共同の戦略的利益を共同で維持すること。中米間の経済協力と貿易が迅速に発展する過程に現れた問題に全面的、かつ客観的に対処し、平等と対話、そして協商を通じて経済協力と貿易に見られた摩擦を処理し、これら問題の政治化を避けること。エネルギー、環境保護と気候変動など分野の協力を拡大すること。それに重要な国際問題と地域問題における協商と協調を強化することです。
これに対しブッシュ大統領は、「米中間の戦略経済対話は両国の経済と貿易での摩擦を適切に解決する主な方式であることから、今後も継続すべきである。また、アメリカ政府は、台湾問題では立場を変えておらず、アメリカ側は、台湾海峡の現状を一方的に変えることに反対している」と述べた後、朝鮮半島の核問題解決で中国が払った努力に感謝の意を示し、スーダンのダルフール問題とイランの核問題で中国が果たした建設的役割を賞賛しました。
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