中国代表団の張炎団長は1日に開かれた「核拡散防止条約」第8回審議会議第1回準備委員会会議で発言し、朝鮮半島の核問題やイラン核問題における中国政府の立場を明らかにしました。
朝鮮半島の核問題について、張炎団長は、「6カ国協議はすでに、約束対約束の段階から行動対行動の段階に入った。中国政府はこれまで朝鮮半島の非核化実現のため努力し、朝鮮半島及び北東アジア地域の平和と安定を維持し、対話と交渉による朝鮮半島の核問題の平和解決を断固として主張してきた」と述べました。
また、イランの核問題に触れた際、張炎団長は、「中国は、イランが『核拡散防止条約』を履行するという情況の下では、この条約の規定によってイランの核の平和利用の権利は尊重されるべきだ。当面、交渉の扉は依然として開いており、平和解決の希望はなおも存在する。中国は6カ国外相の声明に基づいて、イランの核問題の平和解決のため、建設的な役割を果たすつもりだ」と強調しました。
さらに、張炎団長は、核拡散の防止や、世界の核軍縮と核の平和利用などの問題における中国の立場を改めて表明し、「『核拡散防止条約』は、その発効37年来、世界の平和と安全維持のために取って代わることのできない役割を果たしてきた。同時に、この条約は、これまでにない試練を迎えている。中国は核保有国として、核兵器の全面的禁止と撤廃を主張し、核軍備競争には参加しない」と強調しました。(翻訳:董燕華)
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