最近発表された環境観測調査によりますと、中国西北部の青海省三江源地域にある生産量の高い草原の面積が明らかに増えています。これは、これまでに実施してきた「放牧を停止させて、草原を保護する」というプロジェクトが効果を収めたことを意味しています。
三江源地域は、中国の重要な川、長江、黄河、それにメコン川上流の瀾滄江という三つの川の源流です。また、中国で最も大切な水資源の貯水地域と生態保護区で、青海省牧畜業の主要な生産地でもあります。
ここ30年間、地球温暖化や乾燥の進行、それに人間の不合理的な活動によって、三江源地域の生態環境が悪化しつつあります。この地域の生態環境を保護し回復させるため、中国の関係部門は、2003年からこの地域で放牧を停止させて、草原を保護したり、牧畜民をほかの地域に移住させたりするなどの生態保護プロジェクトを行ってきました。(翻訳:任春生)
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