中国国家環境保護総局の潘岳副局長はこのほど、「ロケ地で撮影する場合、その場所の環境保護を重視すべきだ」と強調しました。
国家環境保護総局、国家建設省、国家文化省と国家文化財局はこのほど、「自然保護区、観光地と文化財の周辺地域でのロケ撮影の管理強化に関連する通知」を共同して出し、社会各界から注目を集めています。国家環境保護総局の潘岳副局長は記者のインタビューに答えた際、「ここ数年、中国のテレビ、映画産業が急速に発展していると同時に、一部の撮影チームがインパクトのあるシーンを撮影するため、莫大な資金を投入して資源を過度に消費し、ロケ地の生態環境を破壊することも惜しまず、興行収入を増やすことだけに力を入れている」と指摘した上で、「これらの撮影チームは辺鄙な山奥をロケ地に選んでいるが、その多くは名所旧跡、生態保護区、歴史文化財である。このため、現地の生態環境は大きな被害を受けた」と非難しています。
潘岳副局長は例として、雲南のシャングリラの天池が映画「無極」(英語名はThe Promise)のロケ撮影で生態環境が破壊されたこと、四川の九寨溝の森林公園の神仙池が「大旗英雄伝」のロケ撮影で破壊されたことなどを挙げました。(翻訳:姜平)
|