イスラエルのオルメルト首相は5日、エルサレムで記者のインタビューに答え、「現在の情勢から見れば、パレスチナとの紛争を解決するには、一方的な行動を取るより、パレスチナ自治政府のアッバス議長と対話するほうが現実的である」と述べました。
オルメルト首相はその中で、「1年前、首相に就任した当時は、ヨルダン川西岸にある一部のユダヤ人入植地から撤去するという一方的な行動によって、パレスチナとの2国共存問題が解決されるだろうと思っていた。しかし、昨年夏にレバノン紛争やガザ地区での武力衝突があったことから、一方的な行動を変えざるを得なくなった。今では、イスラエルとパレスチナの『2国共存』を目指す和平案が、解決法であると認識している」と述べました。
オルメルト首相は、また、「パレスチナ情勢を安定させるには、アッバス議長がより強力な措置をとる必要がある。そのためにイスラエルは、アッバス議長を支援したい」と述べました。(翻訳:鵬)
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