
今日(20日)午前、北京を訪問中の衆議院議員である加藤紘一自民党元幹事長が北京大学で、『当面の中日関係と日本の国家発展の道』と言うテーマの講演を行い、また学生たちからの質問に答えました。
「今日の講演会は朝8時50分から1時間余りにわたって行われ、百人ほどの大学生と関係者がこれに参加しました。加藤氏は流暢な中国語で、大学生たちに直接語りかけていました。加藤氏は、その講演で、自分の幼い頃である戦後日本の記憶、そして、思想的な葛藤があった青春時代の思い出から始まり、その後政治家になり、中国とかかわるようになったという生い立ちを紹介し、後半では、日中関係の敏感な事柄に対する見解や主張、そして、民族主義、日本とアジアの関係構築、日中米の三カ国関係及びアジアの将来の青写真について語っています。加藤氏は最後に、アジア諸国は連携を強め、この地域の多様な価値観を尊重した上で、豊かさを求め、そして、不戦ということを大原則にして、アジアの世紀を迎えるため力を合わせて頑張っていく必要があると主張し、とりわけ、日中両国の友好協力の大事さを強調していました。

加藤氏はユーモラスを交えながら、表現力豊かな中国語で講演したことから、会場では常に笑いが沸き起こっていました。北京大学修士一年の徐倍さんは、講演を聞いた後、日本の政治家のありのままの考えに触れたのは今回が初めてで、たいへん充実した講演会だったとその感想を述べました。」
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