中国人民銀行と国家統計局は19日、このほど実施した全国の銀行関係者を対象とする2006年第3四半期(7ー9月)のアンケート調査の結果を発表した。それによると、銀行関係者の6割以上が「現在の経済運営は過熱気味」との見方を示した。銀行のマインドを示す銀行家信頼感指数は43.8%で、前回調査時に比べて16.1ポイント低下し、過去最低水準だった04年第2四半期(4ー6月)の42.4%に迫った。来期のマクロ経済については「過熱する」との予測が46.1%を占めて調査開始以来の最高を記録。今後のマクロ経済情勢に対する銀行関係者の懸念の増大がうかがえる。
銀行の経営状態を示す銀行業景気指数は引き続き高水準を維持し、過去最高の67.5%を記録したほか、5期連続で上昇し、銀行の経営状況の好調さを物語った。預金基準金利の引き上げが銀行の預金獲得コストの上昇を招いたものの、現在は預金金利と貸付金利との差額はなお大きい。銀行は経営多角化に向けて努力し、中間業務を積極的に展開して利益を上げているため、銀行家は銀行業の景気見通しについてなお楽観的な見方を示した。
今期の融資需要景気指数は3期続いた上昇傾向がストップし、前期の水準をほぼ維持するにとどまったが、融資ニーズ自体はなお66.6%と高水準にある。(人民網日本語版より)
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