6日間にわたって開かれた第16回世界エイズ大会は現地時間18日、カナダのトロントで幕を下ろしました。大会に出席した2万4000人の代表らは、エイズの脅威に備え、資金の投入を増やし、協力を強めるよう各国に重ねて呼びかけました。
各国の専門家らは今回の大会でエイズ予防と治療に関する研究成果を1000件以上発表しました。専門家によりますと、世界のエイズ予防と治療では、資金不足、人々の予防意識の低さ、薬品価格の高騰、医療関係者の不足など多くの困難に直面しているということです。そのため、大会参加者は、エイズワクチンの開発や予防技術の研究に投資を増やし、協力を強めると同時に、エイズ患者にできるだけ多くの治療を提供するよう各国に呼びかけました。
去年末現在、世界では、エイズウイルスに感染した人は3860万人と確認されましたが、そのうち、20%しか治療を受けていないということです。
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