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イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」は13日引き続き、国境での軍事衝突をエスカレートさせていますが、国際社会はこれに強い懸念を示しました。
国連のアナン事務総長はこの日、特別政治顧問ナンビアル氏の率いるチームを中東地区に派遣して、自制を保ち、衝突をエスカレートさせないよう関係各方面に呼びかけることを決めました。
中国の李肇星外相はこの日、レバノンのシニウラ首相と電話会談を行い、自制を保ち、情勢の更なる悪化を避けるよう各方面に呼びかけました。
アメリカのブッシュ大統領とドイツのメルケル首相は、衝突のエスカレートに懸念を示し、敵対行動を停止するようイスラエルとレバノン双方に求めています。ブッシュ大統領は、「イスラエルは自衛の権利を持っている」と述べ、メルケル首相は、「衝突がエスカレートした原因は、レバノンのヒズボラがイスラエル軍兵士を拉致し、イスラエルに攻撃を加えたにある」としています。
また、イギリス、フランスとEU・欧州連合は、拉致したイスラエル軍兵士を直ちに釈放するようレバノンに求める一方で、レバノンへの攻撃を直ちに停止するようイスラエルに要求しています。
このほか、アラブ連盟のムーサ事務局長は、イスラエルは中東情勢の悪化に責任を負うべきでだとの考えを示しており、ヨルダン、シリア、アルジェリアとエジプトなどはこの日、アラブ諸国はこの問題で一致した行動を取るべきだと強調しています。
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