胡錦涛国家主席は4日、北京で、日本の小沢一郎民主党代表と会談しました。

　席上、胡錦涛国家主席は、「中日関係にある政治的障害を一日も早く取り除くと同時に、両国関係が出来るだけ早く健全で安定した軌道に乗るため、両国が共に努力しいくことを期待する」と述べました。また、胡錦涛国家主席は、「中国共産党と政府は、一貫して中日関係を重視し、『中日共同声明』など三つの政治文書の原則や『歴史を鏡にし、未来に目を向ける』という精神を堅持している」と述べた上で、「中国共産党と政府は、対話と対等な協議を通じて、両国間の問題を適切に処理することに力を入れると共に、双方の各レベルや各分野における交流や協力を拡大し、両国国民の間の理解と友情を深めることを通じて、両国の国民に目に見える利益を図っていきたい」と、強調しました。

　これに対して、小沢一郎代表は、「日中善隣友好協力は、両国と両国国民の根本的利益に符合するだけでなく、アジアないし世界の平和と安定にも有利である」とした上で、日本の先輩政治家のやり方を引き継いで、日中友好事業の発展に力を入れていくとの考えを明らかにしました。