胡錦涛国家主席は16日、上海協力機構首脳会議(SCO)にオブザーバーとして参加したイランのアハマディネジャド大統領と会見しました。
胡錦涛主席は「中国はイランを含む関係各方面との密接な意見交換を維持し、核問題の平和解決で建設的な役割を発揮していく。イランと国際社会との相互信頼関係の確立は核問題解決の鍵である。中国は核の平和利用の権利維持というイランの要求に理解を示し、核拡散防止体制の擁護を主張し、外交手段によるイラン核問題の平和解決に努めていく。中国、ロシア、アメリカ、EUは包括的見返り案を提示し、核問題の解決で新たなチャンスを作りだした。イランはこの包括案を真剣に検討して積極的な対応策をとるべきである」と述べました。
胡錦涛主席はまた「中国はイランとの友好協力関係の発展を非常に重視している。両国は政治上での協議を強化し、各レベルでの交流を維持し、経済協力を強め、協力における新しい成長ポイントを見出し、文明間の対話を推進し、異なる文明の相互尊重と共通の発展を促すべきだ」と述べました。
これに対しアハマディネジャド大統領は「イランと中国との協力では潜在的分野が多く、エネルギー、交通など分野で協力を強めるべきだ。イラン国内の核開発プロジェクトは平和利用を目的としており、イランは核兵器を必要としておらず、関連の開発計画もない。イランは外交手段による核問題の解決を求めており、今回の包括案を検討し、近いうちにこれについて回答を行う」と述べました。
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