核開発問題でのイランの姿勢に変化が見られたことを材料に、世界の原油先物価格が6日反落し始めました。
ニューヨーク商業取引所の7月渡しの軽質原油(WTI)の先物価格は、6日に1バレル71.35ドルとなり、のちに前日より0.10ドル安い72.50ドルで終了しました。
ロンドン国際石油取引所の北海ブレント原油先物相場は当日一バレル0.56ドル下落し、終値は70.81ドルでした。
EU・欧州連合のソラナ理事会事務局長はテヘランでイランの核交渉責任者でもあるラリジャニ最高安全保障委員会事務局長と会談し、核問題をめぐる「包括的見返り案」を正式に提示しましたが、ラリジャニ氏は会談後、記者団に「この包括案には前向きな点がある」と一定の評価をした上で「道理にかなった解決」を目指すため関係各方面と交渉したいとの姿勢を表明したものです。
世界の原油先物価格の反落はこれら動向の影響を受けたものです。
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