イラン外務省のアセフィ報道官は17日、テヘランで、「もし、EU・欧州連合がイランの核開発計画の権利を認めるならば、EU諸国がイランでさらに多くの経済利益を獲得することを許可する」と述べました。
アセフィ報道官はその際、「EUが検討している見返り案は、イランの核開発の権利に取って代わることができない。EUはイランの権利を認めなければならない。この権利を獲得するために、イランは、EU諸国に経済利益を与えるつもりだ。7000万人を持つイランの市場開放はその一つだ」と語りました。
ウラン濃縮活動停止の見返りに、フランス、イギリス、ドイツの3カ国はイランに軽水炉を提供し、経済や技術の面で援助を与えるという包括案を検討しています。しかし、イランのアハマディネジャド大統領は17日、この3カ国の包括案を拒否しました。このため、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、ドイツはこの包括案を討議するために19日にロンドンで開催する予定の会議を延期せざるを得なくなりました。
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