ウイーンで開催中の第4回欧州連合・ラテンアメリカ諸国首脳会議に出席した国連のアナン事務総長は12日、「イランの核開発問題を解決するには、対話と交渉が最もよいルートだ」と述べ、「イランと直接に対話するよう」アメリカに呼びかけました。これを受け、同じ日、アメリカは、アナン事務総長のこの提案を拒否する意を示しました。
アナン事務総長は、12日の記者会見で、「欧州連合とともに、イランと直接対話することをアメリカに提言した」ことを明らかにしました。また、交渉を通して、全面的な解決案を見出すことを関係各国に呼びかけました。
これに対し、アメリカ国務省のマコーマック報道官は、ワシントンでの記者会見で、「アメリカが、イラン核問題に対して実施している政策には問題はなく、イランと直接対話するという提言を受け入れない」と表明しました。
同じ日、インドネシアを訪問中のイランのアフマディネジャド大統領は、ジャカルタで、「イランは、アメリカの脅迫を恐れることはない。もし、アメリカとその同盟国がイランに対して軍事行動を取ることになれば、イラン人民は断固として国を守る」と表明しました。
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