ギリシャを訪問中のイランのラリジャニ核交渉代表は9日、アテネで、「イランは核兵器を開発したくない。イランのウラン濃縮活動をロシアに移転するというロシアの提案は依然として可能な選択肢だ」と改めて強調しました。
ラリジャニ核交渉代表はギリシャのバコヤンニ外相と会談した後、記者会見を行い、「イランは、『核拡散防止条約』からの脱退をしたくない。ただこの条約で規定された権利を行使することを希望するだけである。イランは現在、ウラン濃縮の研究段階にあり、必要な製造工場をまだ作っていない。核燃料の生産は言うまでもなく開始していない」と述べました。
ラリジャニ代表はさらに、「イランは、ロシアの提案を拒否していない。しかし、この提案を完全に受け入れるには、まだ法律や技術などの面の問題を解決する時間がかかる」と語りました。
|