レバノンのシニオラ首相は6日、ベイルートでメディアに向け、談話を発表し、「レバノン人はアラビア事業を擁護はするが、一方で自国の独立、主権と自由を守る権利もある」と強調しました。
ヒズボラ・神の党の武装問題について、シニオラ首相は、「国家がレバノン国内唯一の権力機関であり、武力は国家のみが持ちうるものだ」と指摘しました。
また、現在開かれている全国対話会議について、シニオラ首相は、「レバノン情勢は今、微妙な時期にあるが、全国対話会議は積極的かつ重要な成果を収めた。各側はハリリ元首相の暗殺事件に関する国際調査やシェバア農場の国境線の画定などについて意見が一致した」と述べました。
また、この日、レバノン首相府は、シニオラ首相が今月9日から二日間、イギリスを訪問することを明らかにしました。訪問期間中、シニオラ首相はイギリスのブレア首相に対し、イスラエル軍をシェバア農場から撤退させるため、イスラエル政府に圧力をかけるよう正式に要求するということです。
別の報道によりますと、今年4月、シニオラ首相がアメリカと国連を訪問した際、アメリカのブッシュ大統領と国連のアナン事務総長に対してもこの要請をしたとのことです。
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