IAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は28日、国連安保理と国際原子力機関理事会に対し、イランの核問題に関する報告書を提出しました。その中で、「イランは『30日以内にウラン濃縮活動を中止する』との国連安保理の要求に応じていない」と明らかにしました。
この報告書は更に、「核燃料と核開発活動が存在しない証拠は見つからない」とし、「イランはすでに純度の低い濃縮ウランを抽出した」と指摘しています。
アメリカのブッシュ大統領は、この日、「アメリカはイランに核兵器を保有してはならないことを信じさせていく。」と表明しました。また、アメリカとイギリスの国連常駐代表も、安保理での議論とイランの核問題に関する決議の採択を推進していく姿勢を表明しました。
一方、中国の王光亜国連常駐代表は、「現状の下で、制裁と軍事手段による問題解決は妥当ではない。国際社会が平和的手段によって解決する姿勢を持続すべきだ」と述べました。
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