戦後の日本では、「論語」はほとんど読まれませんでしたが、最近では、「論語」を読む人が増えています。
いろいろな原因により社会生活に諸問題が起き始めたいまの日本では、「論語」は砂漠でみつかった泉のように、人々の心を潤しています。『読売新聞』もこのほど「混沌の今 しみじみ『論語』」という文章を発表して、いまの「論語ブーム」に注目しています。
世界遺産への登記を申請中の1670年に創建された閑谷(しずたに)学校は日本最古の庶民学校ですが、毎年の年頭には、日本の国宝であるこの学校の講堂で、「読初(よみはじめ)の儀」が行われますが、去年までは江戸時代の「孝経」を朗誦していましたのが、今年からは現代にもなじみ深い「論語」になったのです。(オウギ 訳)
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