イランの副大統領兼原子力庁長官のアガザデ副大統領は11日夜、「イランは純度3.5%の低濃縮のウランの製造に成功した」と発表し、各方面はこれにそれぞれ反応を示しました。
これは、IAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長のイラン訪問を前に発表されたものです。この日、イランのアフマディネジャド大統領は演説を発表し「イランはまもなく国際核技術クラブに加入する。」と述べました。イランのモタッキ外相もこの日、「イランはIAEAとの協力をつづけていく」と表明しました。
アメリカホワイトハウスのマクレラン報道官は「イランは低濃縮のウランの製造に成功したことを発表したが、これはイランが引き続き誤った方向に向って進んでいることを物語っている。これによって、イランはより孤立な状態に陥るに違いない」と述べました。
そして、ロシアのラブロフ外相はこの日、IAEAと協力を行うようイランに呼びかけた上、イランに対するエルバラダイ事務局長の訪問によって、イラン核問題の解決が促されることを希望しました。
さらに、中国の王光亜国連大使はこの日「交渉と外交ルートによるイラン核問題の解決は一番よい方法だ」と中国の一貫した立場を示しました。
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