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中日間、靖国神社問題で大きな食い違いが存在
   2006-04-04 17:03:47    cri

 中国の胡錦涛国家主席はこのほど、日中友好7団体の代表と会ったとき、「日本の指導者が、A級戦犯の位牌が祭られている靖国神社を再び参拝しないと明確に態度を表明するなら、両国関係の改善や発展について日本の指導者と会談を行なうつもりである」と述べました。これについて、日本の麻生太郎外相と安倍晋三官房長官は記者のインタビューに答え、小泉首相の靖国神社参拝のために弁解しました。中日双方は靖国神社問題でなぜこのような大きな食い違いをもつでしょうか。その原因について、北京放送記者がこのほど中国の日本問題専門家で、中国社会科学院日本研究所の金煕徳研究員に聞きました。

 金煕徳研究員は「胡錦涛国家主席の態度表明は、中日政治関係の問題点をずばりと突いている」と次のように述べました。

 「靖国神社はもともと、侵略戦争に奉仕し、精神的な動員を行なう場所だった。しかも、中では、東条英機のような第二次世界大戦のA級戦犯の位牌が祭られている。したがって、日本首相の参拝は、戦犯に対する判決を覆すことに繋るもので、これは、中日関係において原則的な是と非に関わるものであり、とりわけ、両国関係発展の最も主要な原則は、日本が侵略戦争を反省しなければならないということである。日本の指導者の靖国神社参拝は、両国関係発展の原則に対する厳しい挑発であり、中国はこれを決して受け入れることはできない」

 金煕徳研究員はまた、胡錦涛国家主席の発言は同時に中日関係発展のために道を指し示した。つまり、両国関係を改善するなら、日本の指導者が参拝を中止しなくてはならないということであるとみています。

 しかし、日本の政府高官は、中日関係に対する靖国神社問題の重要性を認識していません。その原因について金煕徳研究員は

 「安倍氏と麻生氏の態度は、その歴史観が極めて誤ったものだということを示している。この二人の態度から、二人は日本の中国侵略の歴史をほとんど知っておらず、反省をしようとしないことが分かる。これは日本にとって悲しいことである。また、二人が閣僚として、靖国神社参拝のために弁解しており、これは、現在の日本内閣には問題があることを物語っている」と述べました。

 金煕徳研究員はまた、麻生氏と安倍氏は共に「ポスト小泉」の有力な候補者で、こうした歴史観を持って選挙に臨めば、日本の選挙は、アジア人民や侵略を受けた国々の感情を踏みにじる低いレベルのものとなる恐れがある一方で、誤った歴史観を持つ人が日本の首相に選ばれれば、日本外交は哀れむべきものとなり、日本は一層孤立に陥るだろう」と述べました。

 このほど、日本の日中友好7団体の代表は合同で中国の訪問しましたが、これは日本の民意を示すものだと、金煕徳研究員は次のように話しました。

 「日本の政界には多くの有識者がいる。社会各界の世論や、マスコミ、及びこれらの友好団体も、中日関係現状を残念に思っており、両国関係がさらに悪化していくことを望まない」と述べました。

 中日関係はいま冷たい時期にありますが、また熱くなる勢いをも見せています。こうした鍵となる時期において日中友好7団体の訪中は非常に重要なことです。

日本
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