|
イスラエルの議会選挙が明日28日、投票が行なわれる予定です。
世論調査の結果、オルメルト首相代行が率いる中道政党カディマは大幅なリードを維持していることが分かりました。
イスラエルの英字新聞「エルサレム・ポスト」の元編集者ベン・デービッド氏は「カディマへの支持率が低下を続けても、リードを維持している」と語りました。
ヘブライ大学のハザーン教授は「一つの政党が第一党の勢いを維持しており、議席数の多少は問題ではなく、ライバルはない」と話しています。
ベン・デービッド氏は「今回の議会選挙でイスラエルの政局は大きく変化する。カディマのリードでリクードと労働党の政権交替が完了する。これは1977年リクード政権の選出による30年間にわたる労働党支配の終結以来、最大の変化である」と語りました。
同じ見解をもっているハザーン教授は「今回の選挙はイスラエルの国境画定と人口構成が決める。カディマが勝利すれば、ヨルダン川西岸からの撤退は今後4年の国策となる。これは歴史的決定である」と述べました。
イスラエルの政治学者チョレフ氏は「イスラム原理主義組織ハマス主導の次期パレスチナ自治政府が間もなく発足し、イスラエル政府と民間では一方的撤退への要望が高まっている。撤退方針を堅持しているカディマが勝てば、中東和平プロセスの将来が楽観視できなくなる。ハマスのパレスチナ評議会選挙大勝により、中東地域の政治環境が大きく変化し、イスラエルの戦略も変化する。中東和平構想の"ロードマップ"が重要ではなくなる。イスラエルはロードマップ構想を堅持するものの、ハマスがロードマップとイスラエルの提案を受け入れる可能性が非常に少ないことは現実である」と見ています。
これについてハザーン教授は「ハマスが存在する限り、中東和平プロセスが前進できない。イスラエルとパレスチナの交渉は14年続いている。パレスチナ人はイスラエルの存在を認めないハマスを選んだ。ハマスがパレスチナ評議会での多数を維持し、イスラエルに対する立場を改めなければ、イスラエルは今回の選挙で一方的撤退を選択する」と語りました。
選挙後の中東情勢についてパレスチナの政治評論家エッゼディン氏は(音響の7)「パレスチナ・イスラエル問題の中核はイスラエルの一方的撤退ではなく、エルサレムの地位とパレスチナ難民の帰還である。イスラエルの各党派はこの中核問題を回避している」と指摘してます。
|