欧州委員会は23日、中国・ベトナム産の革靴に対して半年間の臨時反ダンピング税を徴収することを許可しましたが、これについて、欧州委員会のバローゾ委員長とマンデルソン通商担当委員は、「EUは対話による中国との貿易摩擦解決を主張し、これを支持する」と述べました。
EUの当日のこの決定に基づき、4月の7日からの6カ月間、EUは中国産革靴に課した反ダンピング税を4.8%から19.4%に引上げますが、児童向け革靴やハイテク技術による運動靴に対しては反ダンピング税を課さないということです。
バローゾ委員長は当日、「欧州委員会は調査を経た上で、この措置を許可した。中国のような重要な貿易パートナーに対して、EUは対話と協力を通じての問題解決を主張する。これは可能なもので、より良い方式でもある」と述べました。
マンデルソン委員は当日発表されたコミュニケで、「この反ダンピング措置はヨーロッパの革靴メーカーが不公平競争によって受けた損害を補償するためだ」と述べると同時に、中国やベトナム政府と協力してこの問題を解決したいとの姿勢を改めて表明しました。
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