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パキスタンのムシャラフ大統領は明日19日から23日にかけて中国を公式訪問する予定です。
訪問を前に、ムシャラフ大統領は17日イスラマバードの大統領官邸で中国メディアの合同インタビューに答えました。
その際、ムシャラフ大統領は「今回の中国訪問を通じて両国の戦略的パートナーシップを前進させ、全面的協力を推進していきたい」と述べました。
ムシャラフ大統領は「我々は今回の中国訪問を通じて協力を拡大させ、双方の友情に戦略的影響を与える協定の調印を希望する。私は政治協力、国際と地域問題および経済貿易関係の拡大などについて中国の指導者と広汎な意見を交わしたい」と述べました。
中国とパキスタンは1951年外交関係が樹立されて以来、各分野の協力は大きく進展しています。
1990年代以来、両国の貿易は大きく進展し、2003年双方の貿易額は24億ドルに達しました。
前回2003年の中国訪問を振返ってムシャラフ大統領は「2003年の中国公式訪問以来、両国の友情が増強されつつある。双方の協力では中国の支援でグワダル港の建設が終わり、深水バースの建設工事もこの6月終了する予定であり、両国の合同建設によるチャシマ原子力発電所の第2号発電ユニットの土木工事も着工している。双方の経済貿易は拡大を続けている」と述べました。
ムシャラフ大統領はまた科学技術と教育分野の協力拡大を希望し、エンジニアリング技術の支援を要請し、中国を含めた外国企業の投資を期待しています。
中国訪問期間中、ムシャラフ大統領は21日、中国・パキスタン商業フォーラムに参加し、中国国際貿易促進委員会など関連機関の責任者と会談する予定で両国の経済協力拡大を促すことになっています。
この15日パキスタン南西部のバルチスタン州で3人の中国人エンジニアが射殺された事件について、ムシャラフ大統領は「私とパキスタンの国民はこの醜悪な行為を非難し、犯行者の身柄拘束に全力をあげる」と表明し、「中国との友情がこの事件による影響を受けることはあり得ない」と強調しました。
ムシャラフ大統領は「事件の犯行者はパキスタンの繁栄と発展を妨げようと企てている。中国人は我々の友であり、パキスタンを支援するため滞在している。中国人を襲撃した犯行者はパキスタンの発展を阻害し、両国の間に誤解を生じさせる目的である。こうした目的は達成できることはあり得ない」と述べました。
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