49人からなる中国国際救援チームは12日夜までに、パキスタン地震で最も深刻な被害を受けた西北部の国境地域・バラコトの廃墟で住民3人を救出し、地震の負傷者200人に応急手当てをしました。中国国際救援チームの効率ある救援活動は地元の政府と住民からの賞賛を浴びました。

　中国国際地震救援チームはバラコト地区に一番早く到着し、緊急対応能力が最も高い救援チームと褒めれています。中国国際救援チームのリーダー・中国地震局の趙和平副局長は「中国国際地震救援チームは10日、この地区に到着した後、二班に分かれ、一班はキャンプ建設に取り組み、もうひとつのの班は救援活動に携わっている」とした上で、「昨日、テントで協議をして、国連現場救援センターを設立し、全員一致で中国チームをこのセンターの責任者にした」と紹介しました。

　趙副局長はまた「救援活動の協議は主に情報や経験を交換し、活動区域を分け、相互協力を進め、救援効率を高めるようにするものだ。中国救援チームは2001年に設置されて以来、4回の大規模な国際救援活動に参加した経験がある」と述べた上で、「パキスタン政府、軍隊、国民の中国への友情はわれわれに深い印象を残した。中国大使館、地元住民それにパキスタン軍の支援の下で救援チームは素晴らしい成果を収め、地元住民の賞賛を受けた。先ほど、AP通信の記者は「全被災地域で中国救援チームがとても素晴らしい活動をしたなどの声が聞かれた」と言ってくれた」と語りました。

　中国国際救援チームの今回の主要な任務は廃墟の中から生存者を探し、パキスタン側と連携し、負傷者に医療援助を提供することです。より多くの生存者を探し、手当てを施すため、中国国際救援チームは被災地に入ると、言葉の障害を乗り越え、援助活動を迅速に開始しました。中国国際救援チームの副隊長・馬慶軍さんは「救援活動は時間との戦いだ。現在の被災状況から見れば、これはここ数年来、最も深刻な災害だ」と述べました。

　パキスタンの住民は中国医療チームに非常に友好感を持ち、中国救援チームが最も先に被災地区に赴き、被災住民を救援したとして、被災地の住民は非常に感激しました。地元の住民・モハマド・パズさんは「中国救援チームは非常に素晴らしい。ほかの国の救援チームも来たけれど、中国チームが明らかに優れている」と述べました 。