ロシアとウクライナは13日、当日午前発生したヤルタ港灯台事件についてそれぞれ反応を示しました。

　ロシア外務省のスポークスマンは当日、ウェブサイトで声明を発表し、「ウクライナは当日、通行証の期限が過ぎたということを口実に、ロシアの黒海艦隊の兵士がウクライナ・クリミア半島にあるヤルタ港の灯台に上ることを拒否した。この事件は、ウクライナの一部勢力が、ロシア黒海艦隊のレーダーによる正常な作業を改めて妨害しようとしたことの現れである。これは両国関係の発展に悪い影響をもたらすにちがいない」と述べています。

　ロシア国家会議・独立国家共同体委員会のビラロフ副委員長は、これについて「この事件はウクライナ側による故意的な挑発で、その目的は両国関係の発展を妨害することだ」と語りました。

　一方、ウクライナ外務省も当日、声明を発表し、「ヤルタ港灯台事件を含むクリミア半島沿岸の全てのレーダーと水文施設はいずれもウクライナの財産である。ロシア黒海艦隊のウクライナでの臨時駐留条件に関する協定には、レーダーと水文施設を黒海艦隊に租借するという規定はない」と指摘しました。