中国工程院の院士である李文華氏はこのほど、チベットの地理条件は特別であり、その生態環境は非常にもろいことから、措置を講じてその保護を強化すべきだと強調しました。

　これは李文華氏が記者のインタビューに答えた際、述べたもので。李文華氏は、「チベットの生態資源は豊かで、独特な自然の景観と生態を持っているだけでなく、チベットカモシカや野生のヤクなどが生息している。中国と世界でも唯一あるきこの資源を保護する意義が非常に大きい」と強調しました。

　李文華氏はまた、チベットの一部草原の砂漠化と森林の破壊について、「社会各界は、生態破壊を犠牲にして経済の成長を求めるという発展様式を直ちに止め、生態保護こそがチベットの経済発展に条件を作り上げていることを充分に認識し、科学的方法で資源を利用すべきだ」と述べました。

　チベット自治区は、中国西南部の青海チベット高原に位置し、面積は120万平方キロ余りで、平均海抜は4000メートルを超えています。