日本民主党の鳩山由紀夫幹事長は昨日、東京都内での講演で、中国の現在の軍事力に触れ「私は脅威だと思っていない」と、同じ民主党の前原誠司代表の"中国脅威論"に反論しました。
鳩山幹事長は「(中国の)基本的な軍事力の行使は防衛である。そのことを信頼すれば必ずしも脅威と呼ぶべき状態ではない」、「民主党としては中国が現実的な脅威だと断定しない方がいいのではないか」と述べました。
鳩山幹事長はさらに「敵対関係を強めていくような発想を持ち、結果として中国の軍事的脅威という考えが深まっていくようなことになれば、外交の失敗だ」と強調しました。
民主党は今月16と17日の両日に、党大会を開きましたが、大会で、「中国脅威」論に批判が集中する中、前原代表はその持論を再度持ち出しました。また、その後の記者会見では、日中間の突発的な軍事衝突の可能性があるとさらに踏み込んだ発言をしました。
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