北京で行われていた年に一度の中央経済活動会議は昨日(1日)閉幕しました。会議は「来年、中国はマクロ経済政策の連続性と安定性を引き続き堅持し、経済の安定と迅速な発展を維持すると同時に、エネルギー効率を向上させ、環境保全に力を入れ、国民の最も関心を寄せる現実問題の解決を目指し、調和を取れた社会の建設を進める」との発展構想を策定しました。
11月29日から12月1日まで開かれた中央経済活動会議は中国共産党中央委員会と国務院が主催したものです。この中で、胡錦涛総書記と温家宝首相はそれぞれ談話を発表し、中国経済の発展構想について具体化な要求を明確にしました。
経済の安定と迅速な発展を確保することは依然として来年の中国経済発展の基本的な目標です。この会議で策定された経済発展構想を基に、来年、中国政府は健全な財政政策と貨幣政策を引き続き実施し、マクロ調整の強化と改善を堅持し、住民の消費拡大特に、農家の消費を増加させることを重点とすることにしました。
ここ数年、中国経済は健全かつ急速な発展を維持し、年間経済成長率が9%近くなりました。これと同時に、経済の安定性もある程度向上し、発展の協調性が絶えず改善され、重要な分野の改革もある程度の成果を収めました。これは中国経済の更なる発展に優れた基礎を築き上げました。
中国の経済発展が直面しているエネルギー不足と環境汚染問題について、中央経済活動会議は「来年、中国は経済建設特にエネルギー分野において効率の悪さを改善し、生態環境保全を強化することになる」と指摘しました。
会議はまた「中国の経済建設の面で市場の役割を充分に発揮し、産業構造の調整を加速させ、創造力の向上に力を入れる」との考えを表明しました。
中国の対外貿易はここ数年、素晴らしい成果を収めています。来年、中国は引き続き「共に利益を得る」という開放戦略を実施し、対外開放レベルを高め、貿易の不均衡状況の改善に努力し、外資の導入と利用を更に進めることになります。
来年の経済発展構想を基に中国政府は国民の最も関心を寄せる問題の解決を目指し、地域間の収入格差を更に縮小させることに尽力しています。今回の中央経済活動会議は「来年、中国政府は経済発展が進んだ地区が遅れた地区を支援する面で力を入れ、就業拡大問題を経済社会発展の重要課題とする」と指摘しました。
ここ数年、農村、農業、農民の発展問題を解決することは中国経済活動の重点の中の重点とされています。来年、中国は引き続き農村経済発展を経済建設の核心的な任務とし、農民達が最も関心を寄せる問題の解決に尽力し、農村の生産力と生活施設を着実に改善させ、農村管理の民主化を進め、農民の収入と生活レベルを絶えず向上させることになります。
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