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中国自動車工業、顕在化する4つの問題点
   2005-11-30 14:32:14    cri

 国家発展改革委員会・マクロ経済研究院産業発展研究所工業研究室の楊合湘主任はこのほど「2005年柳州展望フォーラム」で、中国の自動車工業は生産・販売台数が急速に増加する繁栄期にあるが、(1)業界の過熱(2)開発能力の弱さ(3)産業の分散(4)組立設備の遅れ??の4つの問題点が顕在していると指摘した。

 楊主任の発言の主な内容は次の通り。

 第一に、自動車業界の過熱ぶりは、投資のバブル状態を引き起こしている。現在、全国の27省市で自動車の開発・生産が行われ、21省市で乗用車が生産されており、全国の自動車企業は2443社に上る。

 現在の中国の完成車生産力は年産約550万台。07年には約1500万台に達し、生産力が市場の需要を大きく上回ることが予測される。

 第二に、開発能力の弱さにより、(中国産自動車は他社製品の)模倣が多く、独自の知的財産権が少なく、海外資本への依存性が高い。国内の乗用車市場には海外ブランド車が多い。02年の自動車製品開発において、中国独自開発の新製品が新製品全体に占める割合は32%で、うち乗用車が10.5%を占めた。新型乗用車の大部分は、導入した技術と合弁開発によるものだった。

 技術的なことをいえば、中国の自動車産業は実質的には自動車大国や世界大手メーカーの「組立現場」であり、中国自動車市場は世界大手に主導され操作されている。われわれは「売り市場」として世界の自動車大手の中国進出を引き寄せている。

 第三に、産業の分散により、中国自動車産業はラインが短く、規模が小さく、コストが高い。関連製品の生産能力が弱く、国内の自動車合弁工場で必要とする特殊鋼材や部品の多くは、なお大量の輸入を必要とする。中国の鉄道運輸システムは効率が低く、鋼材と部品の輸送・引き渡しには時間がかかりすぎ、企業の運輸コストと在庫コストを増大させている。

 原材料と部品の輸入、運輸効率の低さ、小規模生産により、現在の中国の自動車1台当たり生産コストは工業化国家に比べて約18%高い。

 最後に、自動車の消費・使用により、環境面で大きな課題に直面していることが挙げられる。大・中都市における交通渋滞や、停車場・駐車場の深刻な不足も、自動車産業の発展を制約している。今後は国際原油価格の高騰への懸念や自動車消費金融サービスの停滞が、潜在的な消費を厳しく抑制するだろう。(編集KS)

「人民網日本語版」

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