国家観光局の孫鋼副局長はこのほどインタビューに答えた際、「中国は2020年に世界一の観光国になる自信を持っている。中国は国内の観光業を発展させ、観光分野における世界各国との交流や協力をさらに強め、中国と世界の観光業の繁栄を促進する」と述べました。
中国は世界で観光業の発展がもっとも速い国の一つです。1970年代末期に、中国を訪れた海外の観光客数は1年間でわずか180万人でしたが、去年の人数は1億人を超えました。また、国内旅行の観光客数は11億人に達し、海外旅行の観光客数は2800万人だったということです。中国はすでに世界でもっとも活気に満ち溢れている観光地と海外旅行の市場となっています。
中国観光業の良好な発展振りは国連の世界観光機関からの好評を受けています。世界観光機関の責任者は、「予測では、2020年まで中国は世界で最大の観光目的地と4番目の海外観光客輸出国になる。このことから見て、中国の観光業が世界の観光業に対する影響は積極的で、その成長がますます迅速になる。世界観光機関は中国の観光業にもっと注目を与える」と語りました。
世界観光機関のこの予測に対して、国家観光局の孫鋼副局長は、「今われわれはこの予測をこれからの発展目標にしている。今の状況から見れば、この目標の達成に自信がある」と述べました。
この目標を実現させるために、国家観光局は具体的な発展計画を立てています。この計画によりますと、2020年まで中国が受け入れる海外観光客の数は、2億人を超え、収入は580億ドル以上に達しており、また国内旅行者数は、29億人以上で、収入は2兆元を超えるということです。孫鋼副局長は、「これから全国各地の観光業をもっと改善し、観光業が社会の発展を促進する役割をさらに果たせ、観光分野における世界各国との交流と協力をさらに強めていく。中国と世界の観光業の繁栄のため、中国は積極的に努力していきたい」と示しました。
ここ数年来、中国と世界各国の観光分野における交流はますます強化されてきました。WTO・世界貿易機関加盟の承諾を実施するため、中国は観光業の対外開放を速めています。2003年7月には日本航空国際旅行会社は中国初めての外資系旅行会社として中国市場に進出しました。2004年まで、中国に進出した外資系旅行会社は5社で、合弁会社は13社あります。このほか、ホテルの面では、ヒルトン、シェラトンなどの大手グループも中国市場に進出しています。
ほかの国との旅行分野の交流を行うため、国家観光局は東京、ソウル、シンガポール、ニューヨーク、ロンドン、パリ、シドニー、モスクワ、ニューデリーなど17の国際観光都市に海外事務所を設置し、また香港特別行政区にアジア観光交流センターを設けました。
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