日本駐在中国の王毅大使は24日、東京で「日本指導者の靖国神社参拝は中日国交回復の政治的基礎を損なう」と述べました。

　これは王毅大使が当日招きに応じて、日本外国記者クラブで行なった記者会見で述べたものです。その際、王毅大使は中日関係に存在する諸問題をいかに見るかという質問を受けて、「中国はこれまで一貫して、対日善隣友好政策を実施し、双方が『中日共同声明』などの3つの政治文書を踏まえて、平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展を実現させていくことを望んでいる。しかし、残念なのは、靖国神社参拝を始めとする歴史的な問題に対する認識は依然として、両国関係の健全な発展を妨げている。A級戦犯の問題をいかに処理するかはすでに完全に日本の内政ではなく、中日国交回復の政治的基礎、戦後日本再建の出発点、第2次世界大戦後形成された国際秩序にも及んでいる。これは日本と中国の間の問題だけではなく、日本とアジアのあらゆる被害国間の問題であり、日本と国際社会との間の問題でもある」と強調しました。