欧州委員会のバローゾ委員長は13日パリで、香港で開かれるWTO・世界貿易機関閣僚級会議でドーハラウンド交渉に関する協議について、楽観的ではないとの姿勢を示しました。
当日、バローゾ委員長はパリでフランスのドビルパン首相とWTO交渉などの問題について「非公式会談」を行いました。これより先、バローゾ委員長が国営ラジオ・フランスの記者のインタビューに答え、「EUがすでに農業補助金減免に関する提案を出したことから、アメリカとブラジルもその立場を緩めるべきだ」と語りました。
バローゾ委員長はまた、WTO交渉の農業補助金問題で「あまりにも譲歩した」とフランス側に批判されたEUの貿易代表マンデルソン氏への支持を改めて強調しました。
WTOは12月の13日から18日まで香港で閣僚級会議を開催し、ドーハラウンド交渉について初歩的協議の達成を期待しています。
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