WTO・世界貿易機関の主な加盟国の貿易担当閣僚会議が今周ジュネーブで開催されたものの、こう着状態にあるドーハ農業交渉に転機をもたらさなかったことから、各国の高官は20日、EUはこの責任を取るべきだと指摘しています。
アメリカのポートマン代表はこれについて、「EUは農産物の輸入関税削減について提案すべきであり、さもなくばEUはドーハ交渉の軌道はずれについて責任を負わなくてはならない」と指摘しました。
オーストラリアのワイル貿易相は、「EUはフランスとその他加盟国の強い圧力に屈したが、これは交渉を危険な境地に追いやった」と非難しました。
これに対し欧州委員会のマンデルソン通商担当委員は、「農業交渉では柔軟な姿勢を示し、ドーハ交渉の協議達成を促していきたかったが、これには交渉相手の工業製粉とサービス貿易での譲歩が必要であった」としています。
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