IAEA・国際原子力機関のリックウッドスポークスマンは5日、IAEAの35の加盟国が9日ウィーンで緊急理事会を開き、イランの核問題について討議することを明らかにしました。
それに先立って、イギリス、フランスとドイツの三ヶ国の代表は当日、EU・欧州連合を代表してイランにイラン核問題を解決するための包括的な提案を出しました。その主な内容は、イランがウラン濃縮の計画を放棄すれば、EUは貿易、技術と安全などの分野でイランに補償を提供するとともに、イランの原子力の平和的利用をも許可するということです。しかし、これに対して、イランのムーサビアン高級交渉代表は、「この包括的な提案はイラン側の要求に満足していないことから、受け入れることができない」と述べました。また、イラン外務省のスポークスマンは、「イランの指導者と最高国家安全委員会は48時間内にEUの提案について最終的な決定を行う」ことを発表しました。
EUのソラナ共通外交・安全保障上級代表やドイツのフィッシャー外相らがいずれもEUの提案を受け入れるようイランに呼びかけました。アメリカもEUの提案を支持する意を示しました。
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