中国のR&B界では、まさに歌姫という存在で、舞台でのパフォーマンスやダンスが話題となっています。おなかを出した「へそ出しファッション」など、着ている衣装も非常にセクシーなイメージです。今日本で「エロかっこいい」という言葉が流行っているようですが、まさにそれに通じるような個性の持ち主だと言われています。
しかし、このイメージについて、愛戴本人はそう考えていないみたいです。「メディアでは、セクシーなR&B歌手と紹介されることが多いんですが、実は私自身はそう思っていません。曲やダンスにあわせて、そういう衣装を着ていますけど、それはただ、自信に満ち溢れた健康的な自分を演出しているだけ。本当の私は、もっといろんな面を持っている人間だと思います」(愛戴)
彼女の出身は、中国・広東省。環境デザインを学ぶため、カナダの大学に留学したことが、彼女の人生を大きく変えていきます。実は子供のとき、教会の聖歌隊に入っていたことから、カナダ留学中、趣味でソウル・ミュージックを学んでいたそうです。ただ、このときは、教会音楽が好きだからという理由で学んでいただけで、歌手になるつもりはまったくなかったようです。カナダ留学中、イベントの司会や雑誌のモデルを経験したことはありましたが、基本的には、社会活動に参加するなど、ごく普通の大学生活だったようです。
中国に戻ってからも、「歌手としてデビューしないか」とスカウトされることがあったそうです。しかし、大学での勉強を優先させるため、ずっとその話を断りつづけてきたそうです。ところが、大学を卒業するころ、たまたま、北京を旅行中に、またレコード会社の人にスカウトされ、考えが変わっていったようです。「実は、大学時代から、歌手デビューを薦められてはいたんです。でも、芸能界のことはまったく分からないし、怖くて、勇気がなかったんです。大学を辞めるのも嫌でしたしね。でも、その後、北京でまたスカウトされて、考えが変わったんです。私はソウルを勉強した経験もあるし、歌手デビューすることも、自分にとってはいいチャレンジかもしれないって。思い切って、やってみることにしたんです」(愛戴)
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